おいしいお茶の淹れ方

煎茶の淹れ方

茶葉は4gほどです。
85℃までお湯をさまして使います。
人数分の湯飲みにお湯を注ぐ
[-10℃]
お持ちなら、湯ざましにあけてから
茶葉の入った急須に注ぎます。
[さらに-10℃]
20~30秒蒸した後、
そのままで手のひらほどの 円を描く様に
一回しして下さい。
少量ずつ数回に分けて注ぐ。
複数の時は交互に少量ずつ注ぐ。
最後の一滴までしっかりと注ぎきって下さい。
一番おいしいところです。

ほうじ茶・玄米茶の淹れ方


茶葉は多めに6g急須も大きめが良いです。
熱湯を直接茶葉の入った急須へ注ぎます。
すぐに注げます。
複数の時は、交互に少量ずつ注ぐ。
最後の一滴まで注ぎきって下さい。
一番おいしいところです。

製茶による違い

日本茶の味を決める製茶技術。長年培った匠の技と経験が生きています。 製茶によって出きるお茶の種類を一部、ご紹介いたします。

煎茶

煎茶(せんちゃ)は不発酵茶の一種です。紅茶、烏龍茶とは違い、生茶葉を短時間蒸すことにより酵素を失活させるという点で世界的にも珍しい茶であり、生産、消費ともほぼ日本が主です。一般に70℃前後のお湯で1~2分程度時間をかけて淹れると、うま味成分が多く抽出されます。甘みと苦み・渋みの調和がとれるのが良い煎茶とされています。粉茶、深むし茶が苦手な方にお勧めいたします。

深むし煎茶

深蒸し茶は煎茶の一種。生茶葉の発酵を止める蒸し時間を、1分から3分程度と長く取るものを言います。そのため、茶葉を乾燥したり揉んだりする前に茶葉がほぐれ、成分が出やすくなります。深蒸し茶は長い蒸し時間によって茶葉からの成分が通常の煎茶より多くなり、濃くまろやかな味わいが特徴です。深蒸し茶は通常、黄緑~深緑色で濁って見えます。濃い味のお茶が好みの方にお勧めいたします。

ほうじ茶

ほうじ茶(焙じ茶)は、日本茶の一種であり、煎茶や番茶、茎茶を焙じたものを指し、特有の香ばしさが特徴です。苦みや渋みはほとんどなく、口当たりはあっさりしており、子供からお年寄り、病人まで、安心して飲用できるお茶です。医療施設や介護施設ではほうじ茶が飲用されていることが多いです。ほうじ茶飲用の風習は、地方によってかなり相違があり、北海道では「ばん茶」と言われることもあります。

粉茶

粉茶は茶葉を加工するときに出来る細かい茶葉をふるいで選別されたものを指し、お寿司屋さんでお馴染みのお茶です。少量の茶葉でも深い味わいと深緑色のお茶を堪能でき、普段何杯もお茶を飲む方にお勧めいたします。急須に入れずに湯飲みに茶葉を直接いれても飲めますが、茶殻が残ってしまいます。

急須の特徴

日本茶のリーフから成分を浸出させる道具、急須。
かわいらしいものから威厳が感ぜられるものまで、多種多様なものがございます。
自分が飲むお茶は、リーフを生かせる急須で是非お楽しみください。

一般的に流通している種類の1つで、手軽な値段で手に入れることが出来ます。注ぎ口の手前に金属網があり、茶葉を留め湯を通す仕組みです。茶葉が網を覆い、目詰まりを起こす場合もあります。葉の形状が細かい粉茶、深むし煎茶には不向きだと思います。

一般的に流通している種類の1つで、手軽な値段で手に入れることができます。金属性の網の中に茶葉をのせて湯に浸す仕組みです。茶葉の広がりが限定されてしまうのでしっかりと茶成分が浸出しない場合があります。葉が大きいため普通煎茶には不向きだと思います。

急須の茶漉し部分に細かい穴が開いている金属を使わない急須です。ある程度の細かい茶葉には対応できます。値段が張る物が多いのですが、本格的にお茶にこだわりたい方にお勧めいたします。

円筒状の網を急須中に貼り付け、茶葉が一箇所に留まりづらい仕組みになっています。どのような茶葉にも対応できる万能な急須の1つです。選び方のポイントは網の目が細かく、網が底と天井から浮いていないものがいいでしょう。色々なお茶を楽しみたい方にお勧めいたします。

急須の底に網を一面に貼り付け、茶葉が急須の底に乗らず湯が茶葉全体を覆う仕組みです。どのような茶葉にも対応できる万能な急須の1つです。選び方のポイントは出来るだけ網の目が細かく、網が底から浮きすぎていないものがいいでしょう。色々なお茶を楽しみたい方にお勧めいたします。

茶のブランド化

各地でお茶の振興のために、主に茶の産地に限定しブランド化が行なわれています。
各産地により茶の木の生育条件、製茶技術に違いがあるため、味、水色、
香りに違いのあるお茶が楽しめます。ブランド茶の条件を少し紹介いたします。

静岡茶:

日本で最も多くお茶を生産しているため、静岡といえばお茶という印象が強い。記載基準は厳しく静岡県産の茶葉が100%でなくてはなりません。色の静岡と称されます。

静岡県では茶の生産量が多いため、地域別にブランドとして区分されています。下記にその一部をご紹介いたします。

山本茶:

静岡市葵区藁科地区で栽培された茶のこと。徳川家でご用達されていました。

掛川茶:

掛川市内で収穫された茶葉を50%以上使用し、残りは掛川市との市境周辺で収穫された茶葉を使用したものです。

狭山茶:

埼玉県内産及び埼玉県に隣接する東京都内の荒茶100%を使用したもの。味の狭山と称されています。

伊勢茶:

三重県で栽培、加工された茶。古くは宇治茶として多く活用されており収穫量は全国3位です。

宇治茶:

京都・三重・滋賀・奈良 1府3県の茶葉を京都府内で仕上げたもの。香りの宇治と称されています。

八女茶:

福岡県八女市筑後市及び八女郡内各町村で生産された茶。玉露の生産が盛んで、品評会では上位を独占するほど有名です。

知覧茶:

鹿児島県南九州市知覧町にて栽培されている茶。桜島の火山灰でお茶に適した土壌を持つため、茶生産に力が入っています。

お茶の品種

「やぶきた」は、明治末から大正年代に静岡県安倍郡(現静岡市)の民間育種家杉山彦三郎によって在来実生から個体選抜された品種。杉山彦三郎が竹藪を開墾した畑に茶の種子を播種して二個体を選抜し、南側のものを「藪南」、北側のものを「藪北」と称したことによります。

地域適応性が広く、収量性及び品質が優れるため全栽培面積の七七%を占めています。ゆえに、茶と言えば「やぶきた」と言われています。

甘味のある濃厚な滋味と優雅な香気を持っています。

(「茶の品種」より抜粋)

宇治在来種の実生から選抜された。甘味、うま味が強くて渋みが少なく、極めて良好な品種。「天然玉露」とも言われ、独特の香りがあります。

栽培管理が難しく手間がかかり、収量が上がりにくいため栽培面積は1%前後に止まっているため貴重な品種です。

(「茶の品種」より一部抜粋)

1990年に品種登録された注目品種。「やぶきた」と「あさつゆ」を両親にもっています。

水色が明るく鮮やかな緑色、香気は上品、渋みが少なくうま味がある。新茶にふさわしい香りと味が人気を呼んでいます。

(「茶の品種」より抜粋)

紅茶・半発酵茶用の品種。「べにふうき」は漢字で「紅富貴」と書かれ、紅茶、半発酵茶として香気、滋味に富むことが由来となっています。

近年、メチル化カテキンが注目されています。べにふうきを緑茶に製造することで、多くのメチル化カテキンを含むようになるようです。

(「茶の品種」より一部抜粋)